愛犬の健康を考える上で重要となってくるのが、日々の食事です。いつまでも健康で元気でいて欲しいのであれば、栄養バランスが取れた食事を与えることが大切です。そのためには、犬の体や健康のことを考えて作られたドッグフードを選んでおくと良いでしょう。ただ、ドッグフードでは味気ない、もっと愛犬が喜ぶものを与えたいという場合は手作り食に挑戦してみることも有効です。
手作り食を与える際の注意点が、素材の内容です。栄養が偏らないように考えて食事を作ることは勿論、犬にとって良くない食材を混ぜないことも重要となってきます。
犬に与えてはいけない食材の代表は、玉ねぎを始めとしたネギ類です。食べると、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。しっかり加熱した状態であれば、犬に与えても良いのではないかと考える人もいますが、中毒を起こす原因は過熱をしても消えることはありません。少量でも中毒症状が起きることがあるだけでなく、場合によっては命の危険を引き起こすこともあるものです。それだけに、愛犬用の食事を作る際には玉ねぎを入れないことは勿論、まな板や包丁、鍋・フライパンなどの調理器具からネギの成分が混じり込まないように気を付けておくことが大切です。
さらに、チョコレートやブドウなども中毒症状を引き起こす可能性があります。
犬は骨類を好んで食べると考える人もいますが、噛むと縦に割けてしまう鶏の骨はのどなどを傷つける可能性があるものです。そのため、鶏を与える際には、骨が入り込まないように注意をしておくことが大切です。
こうした食材を避けながら、栄養バランスの取れた食事を作るようにすれば、市販のペットフードに頼らずとも愛犬を育てていくことができるでしょう。ただ、手作り食はつい食べ過ぎてしまうことも多いものです。カロリーオーバー状態が続き、愛犬が太ることになれば、心臓に負担をかけてしまうことになります。そのため、手作り食を与える際には、栄養バランスと同時にカロリーについてもしっかり考えておくことが大切です。
著者について